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コエンザイムQ10（CoQ10）のサプリメントと睡眠の関係について
最近話題のコエンザイムQ10サプリメントについて睡眠との関係について説明したいと思います。
- コエンザイムQ10とは？
コエンザイムQ10は、体内のミトコンドリアでエネルギーを作るのに重要な補酵素であり、抗酸化作用も持っています。特に心臓や肝臓、筋肉などエネルギー消費の多い臓器に多く含まれています。 - 睡眠への影響
✅ エネルギー代謝の改善による疲労回復
CoQ10は細胞のエネルギー産生を助けるため、日中の疲労感を軽減し、結果的に睡眠の質が向上する可能性があります。
✅ 抗酸化作用による睡眠の質向上
酸化ストレスは睡眠障害の一因とされています。CoQ10の抗酸化作用がストレスを軽減し、睡眠の質を改善する可能性があります。
✅ 概日リズム（体内時計）への影響
一部の研究では、CoQ10が体内時計を調整する働きを持つ可能性が示唆されています。これにより、睡眠のリズムが整いやすくなることが考えられます。
✅ 摂取タイミングによる影響
CoQ10はエネルギー産生を活性化するため、夜に摂取すると覚醒作用が働き、逆に寝つきが悪くなることがあります。朝や昼に摂取するのがおすすめです。
- 研究例
いくつかの研究では、CoQ10の摂取により慢性疲労症候群の症状が改善し、それに伴って睡眠の質も向上したと報告されています。
一方で、睡眠に直接的な影響を与えるという強いエビデンスはまだ不十分で、個人差が大きいと考えられています。
- おすすめの摂取方法
朝または昼に摂取
食事と一緒に摂ると吸収が良い（脂溶性のため、オリーブオイルなどと一緒に摂ると効果的）
- 摂取量について
- コエンザイムQ10は心不全の補助薬として、医薬品として利用されております。
- 日本ではコエンザイムQ10の医薬品として用いられる1日摂取量は30mg(1回10mgを1日3回に分けて服用)と定められていますが、
- 健康食品には基準が設けられていません。
- 現在市販されてるコエンザイムQ10サプリメントには30mgを超える含有量の商品も多く販売されています。
- そのため摂取される際は1日の摂取量に注意して、体調の変化にお気をつけください。
結論
コエンザイムQ10は、エネルギー代謝や抗酸化作用を通じて間接的に睡眠の質を向上させる可能性があります。とくに、朝や昼に摂るのがベターです。睡眠改善を目的とするなら、CoQ10だけでなく、生活習慣の見直しも重要ですね。
もし寝ても疲れが取れない方や、日中の眠気、いびきの気になる方は日本睡眠学会指導医が診察しております当院に是非ご相談下さい。
初診は対面ですが、２回目以降のフォローアップはオンライン診療にも対応しております。
医療法人松澤呼吸器クリニック
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