睡眠時に口テープを使ってみませんか?
当院では睡眠の質を高める目的で、睡眠時に口テープ(口閉じテープ)の使用をお勧めしています。
実際に使用してみると、目覚めた時に思いのほか熟睡感を得られている事に気づくと思います。
次は口テープの効果について説明します。
〇 鼻呼吸の促進
口テープを貼ることで、口を閉じた状態で眠るようになります。これにより、自然と鼻呼吸が促されます。
鼻呼吸は口呼吸に比べてフィルター機能(鼻毛があるため)があり、ホコリや細菌などの侵入を防ぎやすいとされています。
〇 いびきの軽減
口呼吸は、喉の乾燥やいびきを引き起こすことがあります。
口呼吸をすると、舌が落ち込み、気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
口テープを使用することで口呼吸を防ぎ、いびきの軽減が期待できます。
いびきは睡眠の質を低下させる原因にもなります。
〇 口内乾燥の防止
口を開けて寝ると口内が乾燥しやすくなりますが、口テープを貼ることで口内の乾燥を防ぎ、快適な睡眠を促進します。
起床時に喉がカラカラになっている事もなくなります。
〇 睡眠の質の向上
鼻呼吸は酸素の取り込み効率が良く、深い睡眠を促します。(眠りが深くなります)
口テープを使うことで、鼻呼吸を習慣化し、睡眠の質を向上させる効果が期待できます。
注意点
鼻づまりがひどい場合は口テープの使用は避けて下さい。
市販のサージカルテープでも良いですが、テープの粘着が強すぎると肌に負担がかかることがあるため、気になる方は専用の口テープを使用するのがお勧めです。
ドラッグストア等で口テープが売られてますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
夜寝たはずなのに、日中の眠気が強く、だるさや疲労感などの自覚症状がある人は、睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)の可能性もあります。主な症状としていびきがありますが、人に指摘されるまで気づかないことが多く、潜在的な患者は日本に300万人以上いると言われてます。
SASの場合、睡眠が浅くなり良質な睡眠が取れず体に不調が出てきます。
ただし、SASと診断されても、CPAP(持続的気道陽圧)装置で睡眠中の酸欠状態を改善するなど治療をスタートすることで、睡眠の質を高め、合併症や居眠りを予防していくことはできます。最近では、携帯できる小型・軽量の装置も登場し、出張先や外出先などでも使えるようになっています。
もし寝ても疲れが取れない方や、日中の眠気、いびきの気になる方は日本睡眠学会指導医が診察しております当院に是非ご相談下さい。
初診は対面ですが、2回目以降のフォローアップはオンライン診療にも対応しております。
医療法人松澤呼吸器クリニック
大阪市中央区西心斎橋1丁目12−11 アーバンスタイル心斎橋 2階
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